「映える山に登りたい!パパ、今週末に山へ行こう!」
また妻の山へ連れてけ病が発症しました。
私たち家族はスマホのカレンダーアプリで予定を共有しているのですが、いつの間にか今週末、私の予定の「釣り」を上書きするように「木曽駒ヶ岳」と書かれています。
これは逆らえないパターンのやつです(汗)。
木曽駒ヶ岳ってどこだろ。早速調べてみます。
木曽駒ヶ岳は長野県上松町と木曽町、宮田村の境に位置している山。中央アルプス(木曽山脈)で一番高い山で、日本百名山や花の百名山などにも数えられています。ロープウェイ周辺は観光客向けに整備されているので、初級者でも登りやすいでしょう。
開けた山頂からは、南アルプスと北アルプスの山々、御嶽山などが一望できる大パノラマが待っています。
長野かぁ。Googleマップを見ると茨城県の自宅から約330キロ、高速で約4時間半。大遠征です。
妻にどのようなスケジュールで行くのか尋ねると
「金曜日の夜に仕事から帰ってきてから出発、麓の駐車場で車中泊して土曜日朝から登山出発、登山コースは約5時間半、下山したら日帰り温泉でも入って帰ってこよう」との事。
正気の沙汰とは思えないスケジュールです。
登山ルート
ロープウェイ乗り場のしらび平駅はマイカー規制区間にあるため、車は菅の台バスセンターに駐車し、バスでしらび平駅に移動します。
そして、しらび平駅からロープウェイで一気に千畳敷駅まで行き、乗越浄土、中岳経由で木曽駒ケ岳山頂を目指し、帰りは濃ケ池を回って下山します。
平均コースタイムは5時間30分です。
活動詳細
金曜日夜、20時40分に自宅を出発。
今回は愛車のジムニーではなく、妻のセレナで行きます。片道約330キロの旅の始まりです。
レッドブルとブラックコーヒーで眠気を覚まし、気合い入れて運転します。
日付が変わり深夜2時に麓の菅の台バスセンター駐車場へ到着。
茨城の自宅を出発してから約5時間、夜の運転は疲れますね。クタクタです。
このまま車中泊して明日の、いや今日の登山に備えます。
朝、車の外がガヤガヤうるさくて目を覚まします。
「うーん・・何だ?」
車の外を見ると長蛇の列が出来ています。
外に出て列の先頭を見てみると、どうやらロープーウェイしらび平駅へ行くバスに並ぶ列のようです。
まだ6時ですよ?
早朝から大行列です。
初めて来るのでいつもこうなのかは知りませんが、3連休の初日なので普段よりは混んでいるかもしれません。
私たちもさっさと準備をして列に並びます。
妻と手分けし、私がバス停留所に並び、その間に妻がバスのチケットを買ってきてくれました。
しかし寒い。多分気温10度以下です。
今年は猛暑でしたよね。茨城では残暑が残り、先週まで真夏日がありましたので寒いという感覚を忘れかけていました。
結局6時半から約1時間半並び、バスには8時に乗れました。
30分くらい乗車し、ロープウェイしらび平駅へ到着。
しらび平駅もまた混雑していました。
整理券が配られ、乗れる予定時間まで30分待ちです。
ロープウェイを待つ間、きのこ山菜そばを食べます。
40分ほど待ちやっとロープウェイに乗れました。
日本一標高の高いロープウェイ駅 標高2,612mの千畳敷駅に到着します。
駅を外に出ると絶景が広がっています。
さすが中央アルプス!
関東にある山とは雰囲気が違います。
しかし風が強く寒いです。
駅にあった外気温計を見ると3度しかありません。こんなに寒いとは予想していませんでした。
時間は9時50分、朝起きてから既に4時間経ってしまいましたが、やっと登山を開始します。
なかなかの急坂です。
息がゼェゼェ上がり、普段なら汗だくになるレベルですが、気温が低く風が強いため良い感じに中和します。
登山道は所々狭く、下山する人と交互通行の箇所もあります。
しかも登山者が多いため渋滞してしまいます。
いつもならストレスを感じますが、急坂なので適度な休憩になり息を整えるのにちょうど良かったです。
どんどん登って行きます。
絶景が続きます。
風の当たる面には霜が付いています。
本当に寒かったです。
そしてちょうど12時頃、木曽駒ヶ岳山頂に登頂しました。
山頂標識と記念撮影しようとしますが、これもまた順番待ち。
並んでいる間、山頂だから風がビュービューで寒いです。
20~30分待ってやっと撮影出来ました。
お昼は好物の山カップ麺です。本当に外で食べる飯は旨い。
12時50分、時間的に濃ケ池へ行くことを諦めて、来たルートを引き返すように下山します。
どんどん風も冷たくなり非常に寒いです。
下山も登山者が多く渋滞してしまいます。
なので、なかなか進みません。
14時過ぎにやっと千畳敷駅まで戻ってきました。
下りのロープウェイの整理券を取りに行くと、
まさかの1時間50分待ち
待つしかないのですが、駅横の売店や食堂は人が一杯いて大混雑していて、座れる席どころか立ってやり過ごす場所もありません。
仕方なく表のウッドデッキで待機します。
睡眠不足だしちょうど良いか、と思い横になり寝ようとしますが、
「寒ぃ・・。」
寒くて寝付けません。
日も陰ってきてますます寒くなってきました。吐く息も白い寒さです。
念のために持ってきたカッパとダウンをザックから取り出し着込みますがそれでも寒い。
結局寒くてウッドデッキにはいられなくなり、ロープウェイの改札前で立って待ってました。
16時20分、やっとロープウェイに乗れ下山します。
さらにしらび平駅から駐車場まで行くバスに乗ります。
17時過ぎ、やっと駐車場まで戻ってきました。
下前開始から4時間半かかりました。
朝バスの行列に並び始めてから戻って来るまで約11時間の山行でした。
登山道やロープウェイが混雑していたため時間がなくなり濃ケ池へ行けなかったのは残念でしたが、さすが本場の日本アルプスの景観には圧倒されますね。
季節によっても様々な景色が堪能出来ることでしょう。
その後、冷えた体を暖めようと近くの日帰り温泉に入ろうとするも駐車場が満車。
しばらく待って入場し、温泉に入り汗を流します。
同じ建物内にある食堂で腹ごしらえしようとしましたが満席でした。
せっかくだから駒ヶ根市名物のソースカツ丼でも食べてみるか。
近くにあったソースカツ丼ののぼりが出ている店に入ってみます。
注文する時、店員さんから「ご飯の量が多いので少なく出来ますよ」と聞かれましたが、お腹も減っていたので「いや、大丈夫です」と答えます。
しかし出てきた料理を見てビックリ!
おぉ!駒ケ岳みたいだ!
こんなにご飯を食べたのは若かりし頃以来、久々でした。
さすがメジャースポットは人の混雑がすごいですね。
初めて来たので比べることが出来ないですが、コロナ前の活気が戻ってきたのでは、と感じました。
また330㎞の道のりを運転して帰ります・・。
では。
コメント