今週末は3連休です。
しかし今週も波が高いので釣りに行けません。
ガッカリです。魚の釣り方を忘れてしまいそうです。
このまま冬になってしまうのか・・。
妻が「せっかく天気も良いし出掛けよう!」
と言ってきました。
3日間とも秋晴れの予報です。確かに家でゴロゴロしているのは勿体無い。
どうせ釣りには行けないし、妻が行きたがってる登山へ行くことにします。
でもあんまり遠くまで行くのは面倒だなぁ。
先月もやはり妻の提案で長野県の乗鞍岳まで行ったのですが、車で片道5時間以上。
登山後の帰り道の運転はクタクタでした。
「何ていう山に登りたいの?」
妻へ聞くと、雲取山という東京都にある山へ登りたいらしい。
雲取山って聞いたこともありませんが、東京なら比較的近いし、東京にある山程度なら秒殺でしょう。
「分かったよ~!」と妻に答えます。
しかし、妻が続けてこう言うのです。
妻「コースタイムは11時間かかるから前の日に車中泊して朝早くから登ろうね!」
え?11時間!?
何それ!?
妻の話しを聞くと、登山コースは往復約20kmもあるそうです。
マジで⁉そんなに歩くの!?
嫌だ!嫌だ!違うところにしよう!と反対しますが聞く耳を持ちません。
妻の中では既に決定事項のようです。
東京都・埼玉県・山梨県の境界にある標高2,017mの山。
東京都の山の最高峰であり、都内で標高2,000mを越えるのはこの山のみであり、奥多摩で「日本百名山」に名を連ねる唯一の山である。
登山ルート
雲取山は山中に有人山小屋が3軒あり、山小屋で1泊して2日に分けて登山するのが一般的なようです。
しかし朝早く出発して当日に帰ってこようが妻の考えです。
登山前日に丹波山村村営駐車場へ移動します。
登山ルートは丹波山村村営駐車場を出発し七ツ石小屋を経由して、まず七ツ石山へ登ります。
その後、小雲取山経由で雲取山山頂を目指します。
平均コースタイムは上り6時間、下り5時間です。
私たち夫婦はそんなに歩くのが早い方ではありません。平均と同じくらいかちょっと遅いくらいです。
休憩時間を入れると12~13時間掛かってしまう予想です。
10月のこの時期は18時には暗くなってしまいますので、それまでには戻って来なければなりません。
逆算すると・・
朝5時出発です・・。
活動詳細
登山前日、丹波山村村営駐車場へ21時半頃到着。
まばらに車が停まっています。
トイレ近くはざわつきそうなので、少し奥の方へ車を駐車します。
明日は朝5時から登るらしいので早目に就寝します。
翌日・・・
妻の目覚ましアラームで朝4時に目が覚めてしまいます。
眠ぃ。
車中泊なのでいつものように熟睡できるハズがありません。
もちろん日の出前なので真っ暗。
しばしボーッとして、5時に登山を開始します。
昨晩まばらに駐車してあった車がほぼ満車になっています。
真っ暗闇の中、ヘッドライトを使用して登り始めます。
私と妻の他には誰もいません。
こんなに早くスタートしたのは私達だけのようです。
夜間の登山は私自身初めてなんですが怖いですね。
山道が狭いので注意が必要です。踏み外したら大変なことになってしまいます。
それにシーンと静まり返っていてとても不気味です。
足元をライトで照らしながら慎重に進みます。
6時くらいになると夜が明け、空が明るくなってきましたが山道はまだ暗いです。
長い1日の始まりです。
6時半を過ぎるとすっかり明るくなり、歩きやすくなりました。
しばらく進んで行くと、物影がサッと動くのが視界に入りました。
目をやると・・
猿登場!
目視で確認出来るだけでも4~5匹います。
東京にも猿がいるのですね。
さっきから聞こえていたギャーギャーと鳥のような鳴き声の犯人はこの猿かもしれない。
人間に慣れているのか、逃げ出さずにこっちをジッと見ています。
道中長いので相手にしている暇はありません。先を急ぎます。
日の出と共にスタートする人が多いのか、7時を過ぎたあたりから私達を追い抜いて行く人が多くなりました。
みなさん歩くの早いんですね。
まぁ登山道に人が増えて安心します。
登山道はたまに急坂がありますが、なだらかな坂が多いので歩きやすいです。
所々に雲取山まであと何kmと書かれている看板があるのですが、なかなか距離が減っていきません。
あと何時間歩くのか・・・。
登山開始から3時間後の朝8時、七ツ石小屋へ到着。
ここで朝ごはんを食べている人が多かったです。
私は朝食を済ませてきたのでオヤツを頂きます。
ここからの展望は良く、うっすらと富士山が見えます。
登りはここでやっと半分。
今日のルートはまだまだあります。
登山開始から4時間後の朝9時、七ツ石山に登頂します。
登山口からここまで約6km。
こんなに長いコースは滅多に歩かないので足が痛くなってきました。
特に股関節。
普段デスクワークをしているので全く体を動かさない私にとってはかなりキツイです。
栄養ドリンクを飲んでもうひと踏ん張りします。
休憩を取りながらひたすら登って行きます。
登山開始から5時間30分後の朝10時半過ぎ、小雲取山に登頂します。
この時間になると気温も高くなり汗だくになっています。
疲れた。もう無理。もう動けない。
と弱音を吐きますが、そこから雲取山山頂の山小屋が見えます。
もうちょっとだ!
休憩もそこそこに歩き始め、雲取山を目指します。
登山開始から6時間後の朝11時、やっと雲取山山頂へ到着しました!
股関節が悲鳴を上げていましたが、ゆっくりながらも歩き続け、無事登りきる事が出来ました。
山頂からの景色は雲っていて、残念ながら見えるはずの富士山を眺めることが出来ませんでした。
疲れを癒すためにお昼にします。
今日のお昼ごはんは謎うなぎ丼(うなぎ不使用)と小さなおうどん梅じそです。
当たり前かもしれませんが、山に登ったら下りなければなりません。
これからまた来た道を引き返します。
1時間ほど休憩して、12時に下山を開始します。
帰りのルートは七ツ石山には寄らず、最短ルートで下山します。
しかし足が痛ぇ。
もう歩きたくないですが、歩かないと帰れません。
下山したら味濃い目、脂多目の横浜ラーメンでも喰ってやろうか。
そんなことを考えながら歩き始めます。
妻もだいぶ疲れがきているようです。
私たち夫婦は結構仲が良い方ですが一言も喋らず黙々と歩きます。
最早、何かの修行のようです。
結局、下りは4時間で下山し、16時に駐車場へ戻って来ることができました。
登山開始から11時間。長かった。ようでアッという間。でもなかったか・・。
アッという間でも無かったけど11時間も歩いたようには感じなかった。と言うのが正直な感想です。
でも足は痛え。
速攻で靴と靴下を脱ぎ、足を休めます。
少し昼寝をしてから安全運転で帰宅しました。
この記事は登山した翌日に書いているのですが、
股関節と太ももが超筋肉痛になっています。
特に階段を下りるのが大変で、手すりをつかまないとかなりキツイです。
あれ?何でこんな辛い思いしてまで登っているんだっけ?
「妻の命令だから」
「そこに山があるからさ」
では。
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